今日でYOHAKu26は1周年。
ここまでなんとか、
しがみつきながらも
はためいてやってきました（笑）

最近テレビで芸人さんが、
「自分が考えたネタはわが子のように可愛い！」と言っているのを聞いて、
「わかる！」と妙に共感してしまう今日この頃。

わたしたちお土産屋にとって、
それはお土産のひとつひとつです。
褒められたり、喜ばれたりすると
自分のことのように嬉しい。
どの子もどうか心から望んで連れて帰ってもらえたら。
そしてお家に帰ってもお蔵入りせず使ってもらえたら。
おかげさまでそんな風に思える
お土産たちと日々を過ごせています。

とは言ってもわたしたちの仕事、
旅に関わる仕事はとても特殊です。
衣食住とはまた別のところにあり、
「なくなっても命に関わらない」と言われてしまえばそれまでです。

だからなのか、
お店を開ける前はいつも思います。
お客さんが誰もいなかったらどうしよう。
わたしのおばあちゃんは
琴平でお土産屋を半世紀以上しているベテランなのに、
こんぴらさんが年で一番賑わう
お正月の前になると、
本当に去年と同じようにたくさんのお客さんが来てくれるんだろうかと
いまだに毎年不安に思うそうです。

しかしながらそんな心配をよそに、
お客さんはいつも
どこからともなく全国津々浦々、
はたまた世界各地から琴平にやって来てくれます。
わたしたちのお店にもこの1年間、
老若男女たくさんのお客さんが来てくれました。

そんな旅するみなさんのおかげで、
衣食住のように命に関わるわけではないけれど、
「『より良く生きる』ためには
旅は必ず必要なんだ」と今日も強く思えます。

また、
そんな誰かの好奇心と共に歩めることを
とても嬉しく思います。

この1年間、
こんぴらさん、琴平町、香川県、四国、日本、世界、はたまた宇宙、
旅をしたすべてのみなさんにありがとう。

そしてこれからも旅するみなさんと
琴平で出会えることを楽しみに。




2014年8月3日、
こんぴらさん参道26段目より
めいいっぱいの好奇心を込めて。