。

「本当にしたいこと」が
日常にひとつでも多く詰まったら、
きっと楽しい。

店番をしていると
アートやデザイン関係の学生さんだったんですか？
と聞かれることがありますが、
わたしたち夫婦が大学で勉強していたのは社会福祉です。
聞かれた方にはとても驚かれるのですが、
ごく自然な流れでここまで来たようにも思います。

というのも社会福祉学は、
「介護など一部の必要な人のためにある」という
イメージを持っている方も多いと思いますが、
（わたしもそう思っていたひとりです）

「すべての人それぞれが
本当にしたいことをするためにある」ことを知りました。

本当にしたいことをする。
自分でも難しいのに
まして他人のそれを手伝うなんて、
はじめすごく壮大なことのように思えました。
しかし学んでいくうちに、
それはとてもシンプルなことの積み重ねということに気づきます。

今日の晩ご飯に食べたいもの。
週末に読みたい漫画や、行きたい場所。
毎日でも聞きたい音楽や、着たい服。
将来住みたいまちや、したい仕事。
いま一緒にいたい人。

こうして選ぶことの積み重ねが
「本当にしたいこと」に繋がっているのかもしれない。
そんなふうに思うようになりました。
そしてそれに一役買っているのが
どうやら旅のようなのです。

どこに行くか。
なにを食べるか。
誰に買うか。

してもいいし、しなくてもいい。
したいからする。
旅とはそういうもので、
そんな旅の中にだからこそ現れる
本当の自分というのがいる気がします。

なのでたくさん買ってもらえると
もちろん嬉しいですが、
本当にほしいものを買ってもらえること、
これが1番嬉しいです。

「これがほしかった！」
そうやって選ばれるお土産を作ることが、
みなさんの日常に
「本当にしたいこと」を増やすキッカケになる。
そんなふうに日常の余白を演出できたらなぁ・・・

いつしかこれが
わたしたちのしたいことになっていました。
おかげさまでYOHAKu26は今日で2周年を迎えます。

2015年8月3日、
こんぴらさん参道26段目より
世界中の人びとが自分が本当にしたいことのできる
世界を目指して